Junghans – The German Watch - ユンハンスが歩んだ成功の歴史
2012年2月
1861年にドイツ・シュヴァルツヴァルトで始まったユンハンスの歴史。それは、ドイツ時計産業において最も波乱に富んでいると同時に、最も魅力的な成功の歴史でもあります。
Junghans - The German Watch
150年以上にわたって、ユンハンス・ブランドはドイツ拠点への明快な献身さを表してきました。長年の伝統、技術革新、価値観を特徴とするユンハンスの名は品質、信頼性、情熱、精密さといった連想を常に呼び起こします。その長い歴史の中で、ドイツ・シュランベルク出身のこの伝統企業は継続的に改良を加えた新しいテクノロジーによって時計産業の歴史に影響を与え、理念を堅持することができました。その理念とは、先を見据えたアイデアと精度への追求を融合させることです。国内外の近代的な経営構造によって、時計メーカー・ユンハンスは今後も革新的な「Made in Germany」製品を考案し、星マーク付きの時計が刻んできた類まれな成功の歴史を歩み続けることができます。
密接に結び付いた伝統と近代性
ユンハンス社は、1861年にエアハルト・ユンハンスと義兄弟のヤーコプ・ツェラー=トブラーによってドイツ・シュランベルクで設立されました。この地は、弊社が今日まで企業拠点として守り続けてきた伝統豊かな地域です。ユンハンスは、最初から精度と最高の製造品質を象徴していました。当初は時計部品の製造に特化していましたが、すでに1866年にはユンハンス自社の時計技師による初の時計を設計・構築していました。 今日までユンハンスの登録商標として知られる八芒星マークの登録によって、1890年にはユンハンスにとって特許と技法の時代が始まり、当企業に最高品質と製造に伴う優位性をもたらしました。ユンハンス製時計は誰でも手頃な価格で購入することができ、世界中で絶大な人気を誇るタイムピースの代名詞になったのです。ユンハンスは1903年にはすでに3,000人の社員を雇用し、年間300万台の時計を売り上げ、ついに世界最大の時計メーカーになりました。1930年代は、機械式時計にとって非常に重要な時代でした。この時期に、ユンハンス史上最高の時計と評価された伝説的な『Meister』シリーズの初代モデルが製造されました。1950年代も、当企業の長い歴史の中で重要な役割を担った時代でした。この時代、ユンハンスはドイツ最大の時計メーカーとして確固たる地位を築きました。創業100周年を迎えた1961年には、Uhrenfabriken Gebrüder Junghans A.G.（時計工房ユンハンス・ブラザー株式会社）が時計製造業界で新たな基準を打ち立てました。 シュランベルクでは一日当たり6,000人の社員が5,000本の腕時計、10,000台以上の目覚まし時計、5,000台のキッチン／ウォールクロックを製造し、これらの時計は合計100ヶ国に輸出されました。
テクノロジーとデザインに対する最高の要件
継続的な技術的進歩とまったく同様に、ユンハンスの中核にあったのは自社独自のデザイン文化でした。1956年からマックス・ビルのデザインによるユンハンス製時計の設計・製造が始まり、この傾向はさらに強まりました。このコラボレーションから、近代的なデザインクラシックの地位にまで上りつめた、今や伝説となっているウオッチコレクションが誕生しました。斬新な造形的特徴も、1990年に発売された世界初の電波式腕時計「Mega 1」によって進路が定められました。この腕時計はFrog Design社とのコラボレーションで誕生したものです。それ以前も活気に満ちた時代でした。弊社がドイツ初のクオーツ式腕時計「Astro-Quartz」を1970年に発表した頃です。トレンドを作り出した1990年代には、さらなる節目を迎えました。初の電波式ソーラー時計が誕生したのが1993年。セラミックなどのハイテク素材も導入され、また2004年には初のマルチバンド電波時計が生まれました。さらに、機械式コレクションも拡張されました。ユンハンスは150年間の成功の歴史を祝して、2011年に３つの機械式モデルを限定発売し、『Meister』シリーズなど歴史的モデルを新解釈したバージョンを世に送り出しました。「Force」では、ソーラーテクノロジーを搭載したユンハンス独自のマルチバンド電波技術を、セラミックケースに初めて組み込みました。そのきわめて薄型のムーブメントには、特許取得のユンハンス自動検出テクノロジーが装備されています。このテクノロジーによって現行の標準電波送信局を自動検出し、旅行中に時刻を同期化することができます。
スポーツの最高記録を打ち立てる瞬間
新シリーズ「1972」には、その年のモットー『スポーツの最高記録を打ち立てる瞬間』がそのまま反映されています。当時の製品コンセプトをベースにしたこのモデルは、人目を引くケースと新鮮なカラーアクセントがポイントになっており、1970年代のスタイルを踏襲しています。最新テクノロジーが搭載されたこれらの時計は、1972年のミュンヘン・オリンピック大会の公式時計として、スポーツ界における当社の成功に深く関わっています。当時、ユンハンスは新たな計測手法によりスポーツ界のタイム計測に大変革をもたらしました。その中でも、初のカラー写真判定でゴールの瞬間を1/100秒まで正確に計測できたことは画期的出来事でした。デザインクラシック 『max bill by junghans』に、着け心地の良さに配慮したレディースシリーズの女性用ウオッチが加わります。テーブルクロックの新設計は1958年にマックス・ビルが作成したオリジナルデザイン画をベースにしており、これで『max bill by junghans』シリーズが一式揃うことになります。