セネタ・エクセレンス: 24 日間にも及ぶ検査

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新たな品質基準を約束する、マニュファクチュール キャリバー36

Senator Excellence:
The initial synchronization with a highly precise Glashütte chronometer.
Senator Excellence:
A rotating test device is used to simulate the conditions under which the watch is worn on the wrist and to test it in different positions.
Senator Excellence:
Each watch is put through 12-day test in six different positions.
Senator Excellence:
Every Senator Excellence is tested for an entire day at three different temperatures: 8°, 23° and 38° Celsius.

グラスヒュッテ、2016年6月

セネタ・エクセレンスの心臓部にマニュファクチュール キャリバー36 が搭載され、新世代のタイム ピースが誕生しました。グラスヒュッテ・オリジナルのマニュファクチュールは、このキャリバーによ り革新的な新たな品質基準を定めています。すべてのセネタ・エクセレンスには、ケースバックに、 新たな品質基準を約束する特別なエングレービングが施されています。このエングレービングは、 個別の検査証とともに、時計が安定性、作動時間、精度、美しさにおいて最高水準を満たしてい ること、また、24 日もの長期にわたり、ドイツの標準的なクロノメーター検査で行われるものよりも はるかに過酷な状況において徹底的に検査されたことを保証するものです。

1 日目: 時計の設定と24 時間の姿勢検査

セネタ・エクセレンスの製作、組立が完了すると、さまざまなレベルの検査が行われます。まずは 24 時間の姿勢検査を受けます。回転検査装置が使用され、時計を腕に装着した状態をシミュレ ートし、さまざまな姿勢で検査を行います。日較差はわずか-4 から+6 秒の範囲に収まらなけれ ばなりません。

2~13 日目: 6 姿勢での検査・調整

その後、6 姿勢で12 日間にわたって検査を受けます。日較差が毎日慎重に記録され、この値が 次の5 つの重要な制御値の基礎となります。

  • 平均日差 - すべての差の平均値は、一日当たり-4 から+6 秒の範囲内に収まる必要が あります。
  • 日較差の平均絶対値では各姿勢における差が記録されます。合計で一日当たり2 秒以 内に収まる必要があります。
  • 日較差の絶対値では、6 姿勢それぞれの最大絶対日較差が5 秒を超えないようにする必 要があります。
  • 時計の水平姿勢と垂直姿勢の歩度の差では、これらの姿勢における精度が分析されま す。許容範囲は-6 から+8 秒です。
  • 最大歩度差 では、平均日差からの最大差が算出されます。一日当たり10 秒を超えては なりません。

14~16 日目: 温度依存性

温度変化に耐えることができるかどうかを確認するため、すべてのセネタ・エクセレンスは、丸一 日かけて3 温度(摂氏8°、23°、38°)で検査されます。検査値により、時計のいわゆる「温度 誤差」の算出が可能になります。この誤差は測定単位ケルビンで表示されます。値が0 に近いほ ど、時計は温度変化に強いということになります。グラスヒュッテ・オリジナルでは、1 ケルビン当 たりの許容範囲を-0.6 から+0.6 秒に定めています。

17~22 日目: 歩度の安定性と100 時間の総作動時間検査

このデータは、これまで実施してきた検査で明らかになった時計の歩度の安定性(復元差)を確 認するための基盤となります。1 日目と2 日目の「リューズが左側/6 時位置が上」姿勢での性 能が、16 日目の日較差と比較されます。当該の許容範囲は一日当たり-5 から+5 秒の範囲内と なります。

歩度検査の最終段階では、100 時間以上の総作動時間検査が行われます。この検査では、0、 24、48、72 時間の日較差と振幅の測定値が、計測装置を用いて記録されます。日較差は-4 から +6 または+8 秒を超えてはなりません(72 時間後)。さらに、毎日十分な振幅が保証される必要が あります(少なくとも270°、250°、230°、200°において)。

23/24 日目: 耐水、外観、機能検査

高圧、低圧検査により、最大5 気圧(50m)の耐水性が保証されます。無作為に抽出された複数 のモデルが最大摂氏40°~45°のプレートの上で加熱され、その後、クリスタルガラスの表側 に冷たい水が一滴落とされます。万一時計の中に湿気があれば、この時点でクリスタルガラスの 内側に凝結が生じます。時計表面の外観が総合的に検査され、手巻きとリューズ機能が正常に 機能することを確認する検査も行われます。

品質保証マークと検査証

複雑な検査にすべて合格した場合に限り、認定されたことを表す印が、ケースバックにQ の形で 刻まれます。品質を保証するための、グラスヒュッテ・オリジナルのスタイリッシュなマークです。

この文字の内側にある円は、ドイツのクロノメーター認定の高い基準を満たしていることを表して います。外側のリングは、別の検査基準において、セネタ・エクセレンスが、さまざまな必要条件 (6 姿勢検査、姿勢検査装置での性能、24/48/72 時間後の歩度性能、総作動時間、耐水性、外 観・機能検査)をクリアしていることを表しています。

検査の各結果はセネタ・エクセレンスのオーナー様にのみ提供されます。最も重要なデータと結 果は個別の検査証に記され、購入時にセネタ・エクセレンスとともに提供されます。また、オーナ ー様には個人アクセスおよびQR コードが割り当てられ、キャリバー36 のオンラインポータルを独 占的にご利用いただけます。このポータルには、オーナー様の時計の性能に関する全情報が詳 しく記載されています。