A. Lange & Söhne - 気高き黒 ― グランド・ランゲ1
2013年1月
大胆であり繊細、そして常に品格を備えた色。「黒」は時を超えたエレガンスと独創性を象徴しています。シルバー無垢製のブラックダイヤルと夜光針・蛍光アップライトインデックスを搭載する新登場のグランド・ランゲ1を見れば、それがまさによくわかります。
個性的なオフセンターレイアウトの文字盤とアウトサイズデイト、三日間のパワーリザーブを備え、職人の技を駆使して完成された自社製キャリバーを搭載するランゲ1は、今から18年前に発表され、それ以来、A.ランゲ&ゾーネの「顔」ともいえる存在になっています。また、新設計の自社製キャリバーを搭載し、シルエットが細身になって昨年登場したグランド・ランゲ1のニューバージョンも、それ自体が独自のアイコンとなりました。このモデルは、ランゲ1でお馴染みの72時間パワーリザーブを維持しながら、香箱にシングルバレル方式を採用することで小型化かつムーブメントの薄型化に成功しました。ランゲ1を象徴するダイヤルレイアウトをそのままに、ひとまわり大きなサイズに移しかえています。
今年は、ホワイトゴールドのケースにブラックのダイヤルを組み合わせた鮮烈な装いの新モデルが、グランド・ランゲ1のラインナップに加わります。ロディウム仕上げのゴールドを使用した夜光針と蛍光アップライトインデックスのおかげで、時刻とパワーリザーブ表示を暗闇でも確実に読み取ることができます。このエレガンスを、ブラックのクロコダイルベルトとホワイトゴールド無垢のランゲ特製ピンバックルがさらに際立たせます。
伝統のチラネジテンプや自主開発・自社生産のヒゲゼンマイ、ブランドのトレードマークとなっている素材の表面をそのまま生かした洋銀製の4分の3プレートを使ったムーブメントのアーキテクチャ、入念な手作業で装飾を施した部品など、自社製キャリバーL095.1には、世界中の時計愛好家の間で、A.ランゲ&ゾーネがドイツ・ザクセンの高度な時計技法の代名詞となり、永遠に価値ある時計として評価されるに至った特長がすべて備えられています。
A.ランゲ&ゾーネについて
ドレスデン出身の時計師アドルフ・ランゲは、1845年に時計工房を創設し、ザクセン高級時計産業の礎を築きました。彼が製作した価値の高い懐中時計の数々は、今でも世界中のコレクターたちの垂涎の的となっています。第二次世界大戦後、東ドイツ政府によりA.ランゲ&ゾーネは国有化され、一時はその名が人々の記憶から消え去ってしまうかとさえ思われました。しかし、東西ドイツ統一後の1990年、アドルフ・ランゲの曾孫ウォルター・ランゲが、会社の復興に踏み切ります。そして現在では、再びA.ランゲ&ゾーネの名が刻まれた腕時計の製作が行われるようになっていますが、その生産数は年間数千本程度に限定され、ケースの素材にはゴールドとプラチナのみを使用しています。A.ランゲ&ゾーネの時計には必ず、自主開発され、手作りで入念な装飾と組み立てを行ったムーブメントが搭載されています。これまでに40種類を超える自社製キャリバーを開発し、わずか20年たらずの間に、世界でも最高峰の地位を確立しました。その代表作には、限定生産ではない一般モデルとして初めてアウトサイズデイトを搭載したランゲ1や、いまだかつてない明晰なデザインが光る瞬転数字式時刻表示搭載のランゲ・ツァイトヴェルクなどの画期的なモデルがあります。このふたつのモデルは、いずれもアイコン的存在となっています。